マンガ家になる前は北海道で七年間、農業に従事
していた荒川弘。
牛を飼い、野菜を作り、クマに怯え、エゾシマリスに
翻弄される―年中無休で働き、切ない想いも多々
あるハードなお仕事。
「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。
なんたって“百姓貴族”ですから!!
知られざる農家の実態を描いた、日本初農家エッ
セイ登場。 (ａｍａｚｏｎ内容紹介より）
- 百姓貴族 (1) (ウィングス・コミックス)/荒川 弘
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週刊少年サンデー連載中の「銀の匙」は２０１２漫画大賞
の「大賞」を受賞。
前作、「鋼の錬金術師」は、最終話掲載の雑誌が完売。
異例の「最終話の雑誌２回掲載」を果たしてます。
まさに時代を代表する大人気漫画家、荒川弘大先生。
今回紹介する漫画「百姓貴族」は、北海道の過酷な
自然環境の中で、幼児の頃から、あらゆる事を実践で
たたきこまれる様を、ギャグ基調でセキララに描いてます。
☆
農繁期で遊べない春
ビニールハウスの中が地獄な夏
野菜ドロボー＆野生動物との奪い合いの収穫の秋
雪かきが大変な冬
そして畜産業は、年中無休。
可愛くて、かしこくて、自分がお肉になる事も理解してる牛
との、ふれあいと別れまでの日々。
食糧自給率が４０％を切っても無策な政府を呪い
北海道だけなら自給率２００％！いっそ北海道は独立
国家になって、思い知らせてやれ！とギャグ漫画ながら
過激な主張もあり、読ませます。
荒川弘先生の漫画は、派手なアクションシーンと、がっし
りした人生観が魅力なのですが、それは農業・畜産体験が
ベースになってるのだと大納得でした。
ぜんぶ過酷な実体験なのですが、クールに俯瞰（ふかん）
した視点で書いてあるので、笑いながら、あっという間
に読むことができます。
日本の農業・畜産業のリアルが分かる、ギャグ漫画。
超オススメいたします。
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